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令和2年3月定例会一般質問(スクールガード・リーダー事業について/動物愛護について)

【要旨】

1 スクールガード・リーダー事業について
昨年の川崎市の事件を受け、文科省はスクールガード・リーダーを大幅に増員する方針を決めたが、つくば市のこの事業に対する見解を求めます。
2 動物愛護について
動物愛護に関する市の取組と課題について伺います。また、学校における教育上の取組などあるか伺います。


【会議録】

黒田健祐:
 5番議員、自民つくばクラブ・新しい風の黒田でございます。
 中国の武漢が震源とされます新型コロナウイルスの猛威が振るっております。お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げ、また、罹患された皆様の1日も早い回復を祈っております。
 また、日々対応に当たられている関係各位には敬意を表します。
 それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
 1点目であります。
 スクールガード・リーダー事業について伺います。
 スクールガード・リーダーとは、各自治体の教育委員会から委嘱された防犯の専門家、主に警察官OBや民間警備会社などの社員で構成され、主な任務としては、各小学校の警備のポイントの指摘、定期的に各学校を巡回した上での安全体制の評価、指導、助言、スクールガードに対する警備上のポイントや不審者対応等についての具体的な指導、通学路における危険な場所の問題点についての具体的な指導等を行うものであります。
 昨年の川崎市の事件を受け、文部科学省はスクールガード・リーダーを大幅に増員する方針を決めましたが、つくば市のこの事業に対する見解を求めます。
 2点目であります。
 動物愛護について市の取り組みと課題について伺います。また、学校において教育上の取り組みなどあるか、伺います。
 以上、壇上からの質問になります。

教育局長:
 スクールガード・リーダーは、防犯の専門家が、各自治体からの委嘱を受けて学校や周辺の巡回及び地域の学校安全ボランティアの方へ安全体制の助言、指導等を行うものです。
 つくば市では、多くの学校において、保護者や地域の方々がボランティアとして通学路の巡回や登下校時における立哨などの協力をいただいていますが、ボランティアの指導役であるスクールガード・リーダーは委嘱していません。
 今後は、各学校と連携をとりながら、地域の実情を把握し、国の方針や県の考え方を踏まえて研究していきます。
 次に、動物愛護に関する教育上の取り組みと課題については、動物愛護は、道徳科における自然愛護の内容項目に含まれており、児童生徒の発達段階に応じた指導を行っています。例えば、小学校の低学年では、生活科の学習との関連を図り、動物に優しく接し、大事に育てようとする心情を育てます。また、高学年では、人間と動物との共生のあり方を考えようとする態度を育てます。
 現在、鳥インフルエンザや動物アレルギーへの配慮等のさまざまな問題があり、市内で動物を飼育している学校は3校しかありません。今後は、動物愛護体験の減少を補う方法として、外部団体の事業を活用することも含めて検討していきます。

生活環境部長:
 動物愛護に関する取り組みについては、獣医師会と連携し、けがをした犬猫等を保護しています。また、犬や猫の避妊去勢手術費用の補助を行い、無秩序な繁殖を抑制しています。その結果、茨城県動物指導センターへの引き渡し数は、平成28年度が33匹、平成29年度が25匹、平成30年度が18匹と年々減少しています。
 課題としては、飼い主のマナーに関する苦情があるため、茨城県動物指導センターと連携し、適正な飼い方を指導するとともに、チラシの配布など啓発に努めています。

黒田健祐:
 二つとも意見と要望を申し上げて終わりたいと思います。
 スクールガード・リーダー事業ですが、つくば市も都市化をしてきており、都内などから引っ越しをされてきた方々からの要望があると伺っております。共働き世帯の方々への支援、また、川崎市の事件に見られるように、想定外の事件への対応、そういった側面から、御答弁では、今後、県と国と連携して研究をしていくとありましたが、ぜひ前向きに、つくば市においても御検討いただければと思います。要望させていただきます。
 動物愛護についてでありますが、るる御対応をいただいている状況かと思います。ありがとうございます。
 ペット取り巻く状況を少し数字を交えてお話をさせていただきますと、環境省の関連資料を見ますと、この15年で犬猫の殺処分件数が39万件から3万8,000件と10分の1に減っております。民間のペット関連の市場規模のデータを見ますと、毎年継続して1%増で、約1兆5,000億円程度の市場に拡大をしております。
 そういった中、昨年6月には改正動物愛護法が成立いたしました。飼い主の責務を明確化し、罰則規定の強化、第1種動物取扱業者に対しては、マイクロチップの装着を義務化するなど、ペットに対する法規制も一段と進んだものになりました。今後、段階的に施行されていく予定であると伺っています。
 ペットに対する考え方が一昔前に比べると大きく変わってきていると思います。ペットも家族の一員として考え、大切に育て、ペット葬を行う方もいれば、殺処分の件数は減ったとはいえ、一定程度途中で捨ててしまわれる方もおりますし、動物虐待をするような痛ましい事案も散見されるところであります。
 このような中、法改正によってペットの現状を取り巻く環境整備が行われております。御答弁で外部団体の活用等も検討するとございました。今、道徳の授業で教えているかと思いますけれども、時代の変化に合わせて、ペットを最後まで責任を持って飼う、または動物虐待をなくすような、そういった教育も学校において取り組まれることを希望いたします。
 また、総合的に、つくば市においても、この分野の施策をるる研究し、推し進めていただくことを要望して、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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