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令和元年12月定例会一般質問(就職氷河期世代支援について/交通混雑の対策について)

【要旨】

1 就職氷河期世代支援について
就職氷河期世代の支援について、国においても本格化しようとしています。市としては、今後どう取り組むか伺います。
2 交通混雑の対策について
人口が増え、各所において交通の混雑が増えていると感じます。まちづくりの観点での今後の対策について伺います。


【会議録】

黒田健祐:
 5番議員、自民つくばクラブ・新しい風の黒田です。通告に従い、一般質問を行います。
 まず初めに、就職氷河期世代の支援について伺います。
 就職氷河期世代、アラフォークライシス、失われた世代、これらの言葉で、今、社会的課題、政治的課題としてクローズアップされております。
 就職氷河期世代とは、30半ばから40半ばに至っている雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った世代であり、希望する就職ができず、現在も不本意ながら不安定な仕事についている、無業の状態にあるなど、さまざまな課題に直面しているものと、内閣府就職氷河期世代支援プログラムにおいては基本認識されております。
 政府は、3年間の集中プログラムにおいて、対象者100万人に対し、同世代の正規雇用者について30万人ふやすことを目指しております。施策の方向性としては、相談、教育訓練から就業まで切れ目のない支援、個々人の状況に合わせた、より丁寧な寄り添い支援を軸に、各都道府県等において、基礎自治体の協力を得て対象者の実態やニーズを明らかにし、必要な人に支援が届く体制を構築するとしております。市としては、今後どのように取り組むか伺います。
 2点目であります。交通混雑の対策について伺います。
 つくば市は、人口増により、各所において交通の混雑がふえていると感じております。現在、未来構想案の見直しが行われており、人口ビジョンが29万人と上方修正予定であり、交通需要の増大が予想される中、都市交通の快適性に関心を払う必要があると考えます。
 平成28年3月つくば市総合都市交通体系調査改訂版を見ますと、つくば市の交通を取り巻く課題、将来交通需要の予測、各種計画との関係、施策の目標、推進等が記載されており、今後、都市の快適性を保つためにも、交通混雑緩和策に関し、短期、中期、長期と立てられている施策方針、施策の進捗状況を改めて考えていくことが重要であると思います。
 以上を踏まえ、まちづくりの観点で交通混雑の対策について伺います。
 以上、壇上からの質問になります。

経済部長:
 就職氷河期世代への支援としては、本年6月、政府がハローワークに専用窓口を設置するなどして、3年間で30万人を正社員に転換させることを目指す方針を打ち出したことから、国を中心に支援策が展開されるようになりました。
 県内においても、職業経験、技能知識不足等により就職が困難な方に対し、トライアル雇用制度を利活用しての正規雇用強化の推進をハローワークが行っています。
 つくば市としては、就職氷河期世代のみを対象とした就労支援は現在実施していませんが、今後、国や県の動向を注視しながら、必要に応じ、ハローワーク等と連携し、実施の検討をしていきます。

都市計画部長:
 つくば総合都市交通体系調査については、平成15年度につくばエクスプレス開業を見据え、鉄道に対応した市内二次交通の形成に向け、策定した計画です。
 その後、つくばエクスプレス開業後の交通行動の変化や、つくば市未来構想に掲げられたハブアンドスポーク型都市を支える利便性の高い交通網の構築を目指すために、2回の改訂を行っています。
 計画は、令和12年度を目標年次に定め、施策を鉄道交通、バス交通、自動車交通など六つに分類し、その中に17の個別施策を位置づけています。
 道路混雑、渋滞等に関しては、自動車交通施策の中で、バス交通の円滑な走行に支障が出る箇所を中心とした道路整備などによる対応を課題としています。
 個別施策の展開方針としては、既決定都市計画道路の整備促進や道路改良及び自動車利用抑制、他手段への転換促進のためのモビリティ・マネジメント方策について検討し、実施することとしています。

建設部長:
 市内の交通混雑については、今年度から2カ年で実施する都市計画道路整備プログラム策定支援業務において、未整備区間のある路線と事業化に至っていない路線の整備優先度の検討及び市内の局所的な交通渋滞の解消に向けて、必要な対策の検討を行います。
 今年度は、都市計画道路の計画的な整備推進により、円滑な都市交通や良好な都市形成に寄与するよう、つくばエクスプレス沿線開発の事業進捗状況、人口の定住状況に応じた優先度の検討を行います。
 来年度は、交通量推計等の結果をもとに、対策が必要な箇所を抽出し、交通量調査を実施して、交通状況の把握と渋滞要因について分析します。その結果から、必要な対策を検討する予定です。

黒田健祐:
 御答弁ありがとうございました。要望を申し上げて終わりたいと思います。
 まず、就職氷河期支援についてであります。
 11月26日に就職氷河期世代の支援策を検討する新たな会議が開かれ、安倍首相は、国も国家公務員への中途採用を行うなど、政府としても積極的に就労支援に取り組む考え方を示したわけです。
 その前、宝塚市の採用試験のニュースがありましたが、その内容を見ると、今の日本の社会が抱える構造的な閉塞感等を改めて考えさせられるものであります。
 本日は多くは申し上げませんが、社会全体として就職氷河期世代への支援の機運を高めていくことが重要であると思います。ぜひ当市においても、積極的に取り組んでいただき、また、社会に対して強いメッセージを送る施策を期待するところでございます。よろしくお願いいたします。
 続きまして、交通混雑対策についてであります。
 市民意識調査からも、85%以上が自家用車を交通手段としております。今現在、朝、夕、休日の時間帯、各所で混雑度合いが気になっておりますが、この交通混雑の度合いのティッピングポイントといいますか、ある一定のいき値を超えると一気に市民不満足度が突き抜ける可能性があるのかなと危惧をしております。
 これは、ある程度人口集積が進むといたし方のないことかもしれませんが、公共交通の充実、道路整備とソフト、ハード両面で取り組み、また、国、県とも連携をして取り組んでいっていただきたいと思います。
 感覚的な話ですが、現時点で交通混雑、渋滞がつくば市の市長選の政治的イシューとして取り上げられるほどのものではないと思いますが、例えば東京の町田市など、人口規模、集積ぐあいも違いますが、渋滞がひどく、過去市長選の争点にもなったと記憶しております。交通環境の全体の快適性、この点はしっかりと意識して、るる施策を講じていっていただきたいと思っております。
 また、総合都市交通体系調査の内容全ての検証は求めませんが、ポイント、ポイントを押さえて検証を行っていただきたいと思います。
 あとは、各所時間帯含め、関係各所と連携の上、ハード面の個別対応をしっかり行っていただいて、改めてハード、ソフト両面、まちづくりの観点を持って取り組んでいただきたいと申し上げ、私の質問を終わります。

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