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令和4年9月定例会一般質問(つくチャリについて/こどもも親も楽しめる遊び場の整備について/ギフテッド支援について)

【要旨】

1 つくチャリについて
 昨年の10月から実証実験としてスタートしましたが、現在の取組状況と課題についてお聞かせください。
2 こどもも親も楽しめる遊び場の整備について
 昨年9月定例会の一般質問で伺いましたが、その後の取組状況等をお聞かせください。
3 ギフテッド支援について
 文科省が来年度からギフテッド支援に乗り出すとの報道がありますが、つくば市の対応についてお伺いします。


【会議録】

黒田健祐:
 つくば自民党・新しい風の黒田です。通告に従いまして一般質問を行います。
 1点目であります。つくチャリについて伺います。
 昨年10月から実証実験としてスタートしましたが、現在の取組状況と課題について伺います。
 2点目であります。こどもも親も楽しめる遊び場の整備について伺います。
 昨年9月定例会の一般質問で伺いましたが、その後の取組状況等をお聞かせください。
 3点目であります。ギフテッド支援について伺います。
 ギフテッドとは、特定分野に特異な才能のある児童生徒を指します。その才能や認知、発達の特性等がゆえに、学習上、学校生活上の困難を抱えることが指摘されております。
 文部科学省が、来年度からギフテッド支援に乗り出すとの報道がありました。昨年7月から有識者会議がスタートし、検討事項として、1、特定分野に特異な才能のある児童生徒の対象となる分野や才能の見出し方について、2、特定分野に特異な才能のある児童生徒が学校において抱える困難とその支援方策について、3、特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する教育課程や指導の在り方について、4、大学や民間団体等の学校外の外部機関との連携による学校での指導、支援の在り方について等の検討が進んでおります。
 今後の、つくば市の対応についてお伺いをさせていただきます。
 以上、壇上からの質問になります。よろしくお願いいたします。

都市計画部長:
 つくば市シェアサイクル実証実験事業、つくチャリについては、公共交通を補完する新たな移動手段として、令和3年10月から令和6年9月までの3年間の実証実験として展開しています。
 他自治体の利用実績等を参考にして、令和4年3月時点での利用回数の目標値を1日当たり20回としましたが、大きく上回る35回の利用がされています。また、直近の令和4年8月時点では65回とさらに増え、予想を上回る成果となっております。
 課題としまして、サイクルステーションに自転車がないなどで、利用者の満足度低下によるつくチャリ離れが懸念されます。サイクルステーション間の最適な再配置や自転車の定期点検により、満足度の低下を防ぎ、利便性の向上に努めます。

建設部長:
 こどもも親も楽しめる遊び場としては、街区公園、近隣公園などの新規整備や、既存施設における遊具等の更新とともに、既存施設を活用して噴水や徒歩池などの水景施設を設置し、遊び場や地域交流の場の整備を進めてきました。
 平成30年度に既存施設の活用として、子供たちが水遊びできるよう中央公園に徒歩池を整備しました。令和3年度に約3,400人、今年度も3,000人以上が利用しています。なお、松代公園にも同様の徒歩池があり、令和3年度に約5,500人、今年度も約7,000人の利用がありました。
 また、令和3年度にテーダ松保存緑地において、公募対象公園施設の公募設置等指針を作成の上、民間活力を活用した緑地の一部に新たな子供の遊び場が創出されました。今後も引き続き、遊具だけでなく、水景施設など需要が高く、にぎわいを創出できる遊び場や、民間活力を活用しての新しい形での遊び場の創出も視野に入れ、こどもも親も楽しめる遊び場を提供していきます。

こども部長:
 こどもも親も楽しめる遊び場としては、遊戯室、図書室及び多目的室などを備えた児童館を市内18か所に整備しています。施設を楽しんでもらうため、毎年、図書の更新や新しいおもちゃの導入などを行い、乳幼児連れの親子や子育てサークルなどを中心に幅広い方々に利用されています。また、主に未就園児を対象とした子育て総合支援センターを含めた市内10か所の地域子育て支援拠点でも、年間を通して親子で楽しめる場を提供しています。

教育局長:
 特定分野に特異な才能のある児童生徒支援については、国では有識者会議を行い、指導や支援の在り方などをまとめているところです。また、文部科学省の令和5年度概算要求においても、特異な才能のある児童生徒の理解、実証研究などの研修を実施するための予算が計上されています。
 市としては、これらの国の動向を注視し、適切に対応していきます。

黒田健祐:
 順次、2次質問以降、行ってまいりたいと思います。
 まず、つくチャリについてであります。
 当初の目標値を大幅に上回っているとの御答弁でありました。今後のサイクルステーションの増設等について、お考えがあればお伺いをさせていただければと思います。

都市計画部長:
 事業開始に当たっては、国土技術政策総合研究所や先進自治体等のヒアリングを踏まえ、つくば駅と研究学園駅の半径2キロ圏内に20か所のサイクルステーションを設置しました。事業開始直後から利用状況が堅調であったことから、令和4年5月には筑波メディカルセンター近くにサイクルステーションを増設して、筑波大学附属病院や松見公園等を網羅しております。また、令和4年10月にはつくば警察署の近傍に位置する民間商業施設にも増設予定です。
 今後も利用状況を分析するとともに、利用者や市民の意見等を踏まえ、サイクルステーションの増設を検討していきます。

黒田健祐:
 今定例会、このつくチャリに関しては、都市建設委員会の集中審議事項の予定であると伺っていますので、詳細はそちらでやっていただくのかなと思いますが、最後1点だけ、ちょっと個人的な感想と意見を申し上げて終わりたいと思います。
 当初の想定を上回る利用状況だろうと思います。答弁でも述べられておりました。令和4年度3月時点での利用回数の目標値が、大体1日当たり20回であります。そうすると、7月、8月の時点を見ても60回超えていますね。令和6年度の目標数というのが50回ですから、結構な需要というのが見てとれます。
 答弁の中でも言及されておりましたが、課題として、サイクルステーション等に自転車がない等で利用者の満足度の低下によるつくチャリ離れの懸念、これは本当に直面している大きな課題であろうと思いますし、そのとおりだと思います。私もアプリの登録をさせていただきまして、昨日の時点で、つくば市役所ですとか、ほか含めて3か所ぐらいゼロ台でした。今日もちょっと見ましたら、何か所かやはりゼロ台というところで、利用者が借りたいなと思って見て、利用できないというのが積み重なると、やはり結構がっかり感が出てきてしまうので、ちょっとそこは機動的に御対応をいただければと感じているところです。
 あと、可能性としては低いんでしょうけれども、返却の数というのも、ラックの数以上は返却できないというところで、目的地の返却個数を見て、多分行かれる方は行かれるんでしょうけれども、それが移動中にゼロになってしまって、すぐに置けないような課題も発生する可能性があるのかなというのもありますので、そういったところを考えますと、今実証実験中でありますし、これから議論していくとは思うんですけれども、御答弁の中にあったステーションの増設もそうだと思いますけれども、既存のステーションの拡充とか、そこら辺の運用面の課題というのは機動的な対応をしていただければと思いまして、この質問は終わりたいと思います。
 2点目であります。こどもも親も楽しめる遊び場の整備について、この質問は昨年もさせていただいております。昨年も言及をさせていただきましたが、令和2年3月に公表されております第2期つくば市子ども・子育て支援プランで示されています、ニーズ調査の結果を基に質問をさせていただいています。
 14ページと15ページにございます、力を入れてほしい事業や対策、これは就学前児童保護者と小学生保護者別に取っていまして、回答を見ますと、就学前児童保護者では、子連れで出かけやすく楽しめる場所づくりが平成30年度調査時では59.6%でトップ、平成25年度調査時の数字も57.3%と非常に高く、そのニーズを示しています。小学生の保護者回答でも、安心してすごせる公園や遊び場の整備が、平成25年度調査時では62.9%、平成30年度調査時では58.9%とトップで、2番目に多い、子どもを交通事故や犯罪の危険から守る体制の整備を抑えてトップであります。
 その後、昨年12月ですか、公表されました令和3年度つくば市民意識調査報告書内を見ましても、27の公園、広場、遊び場の数、この満足度は65.5%が満足、どちらかといえば満足ということを示していまして、これは42項目中4位の順位である一方で、不満、どちらかといえば不満という回答数も100件ありまして、42項目中8番目と高い数字であります。その詳細を見ますと、1位がやはり公園、広場、遊び場が少ない、2位が遊具が少ないという調査データであります。また、自由意見においても、遊具の設置、整備を充実させてほしい、子供が手軽に遊べる施設が少ないと散見されます。市民調査からは、満足度が高い一方、求められている期待度も高い分野であるということが見てとれます。
 これは、また前回別の質問でも触れましたが、価値創出という観点からも、担当課の垣根を越えて、つくば市の子育て環境充実のために、このニーズと向き合い、より一層取り組んでいただきたいという思いで、今回も御質問をさせていただきました。
 市長に、この点に関して最後答弁を求めたいと思います。よろしくお願いいたします。

市長:
 遊び場というのは非常に、地域にとってもコミュニティーにとっても、当然、子育てをしている保護者にとっても、そして子供本人にとっても、重要な場所であると考えております。そのために、公園の整備は進めてはいるところですが、つくば市は人口当たりの公園面積で言えば、補助金で言えば上限枠まで使っているぐらい公園の数は多いんですけれども、それでも先ほどの議員の御紹介の市民意識調査でそのような数字が出てくるというのは、やはりまだまだそのニーズに対して十分応え得る場所に設置ができてないということなのかなと思っております。
 当然、行政としても、新規公園の整備や既存施設の遊具の更新をする際には、複合遊具というのはもちろんですけれども、子供に人気のあるブランコであるとか砂場とか、あるいは築山、大きく隆起をさせていくとか、龍ケ崎の公園などは非常に大きな山があって人気があったりもしますけれども、そういう楽しく誰もが一緒に遊べる場所、あるいは、それをまさに遊具として具現化しているインクルーシブ遊具等の設置を進めたいとも考えていますし、先ほど答弁にもありましたが、水景施設、噴水や徒歩池、これはセンター地区に、JCの皆さんの御提案の中で、みんなで一緒に掃除をして今、本当に夏の中心市街地の1つの大きなスポットになっていますが、そのような場所を整備をして、やはり今あるものもできるだけ大切に使っていって、眠っている資産があれば、それをできるだけ活用していきたいと思っています。
 そういったことを行政だけでするのではなくて、これも答弁ありましたが、民間の力をどう使うかということも非常に重要だと思っていまして、その一例として、テーダ松の保存地区に市で新しく設置要綱をつくって、それをカスミがBLANDEと一体とした開発で現在、子供たちが非常に多くにぎわっていて、もういっぱいになるぐらいの状況ですけれども、そのような民間とのうまく連携をした形で地域のニーズに応えていくということも非常に重要だと思っています。
 そういった公園、ハード側の部分、それからこれは縦割りの話をする気はありませんが、こども部の部分で言えば、児童館であるとか子育て拠点とかそういった場所でも、やはり親子で楽しめて、もっと気楽に遊びにこられるような場所をつくっていく必要があると思っていますし、先ほど小森谷議員から児童館が空いている時間に使えないかというような御提案もありましたけれども、部長に聞いたら前向きに考えてくれていましたので、そういうことも含めて、本当に気楽に、ふらっとでも遊びにいく場所があるということが、子育てをしている親にとっても非常に重要だと思っています。そこでまた新しい人と出会えるというコミュニティーづくりにもつながっていくと思いますので、積極的に遊び場、遊びという価値を何とか再現できるような場所をより多くつくっていきたいと考えております。

黒田健祐:
 非常に前向きな御答弁ありがとうございます。本当にニーズが高いところでございますので、ぜひともそのニーズに応えられるように、1つ1つ進めていっていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上でこの質問は終わります。
 最後、ギフテッド支援についてであります。
 今回、この質問をさせていただきましたのは、知り合いの方から、つくば市には研究者の方も多く、ほかの自治体よりもギフテッドと呼ばれる子供が一定数いるのではないか、つくば市としても意識して取り組んでみてはという、これは雑談の中なんですけれどもちょっとお話がありまして、調べてみると、ちょうど国で取り組むというような報道も目にしましたので、今回、御質問をさせていただいたというところです。
 市としては、国の動向を注視して適切に対応していくとの答弁でありました。
 文部科学省のホームページでも確認できますが、直近の会議は9月8日に行われまして、概算要求額や事業内容も出てきたのかなと思っております。御答弁にもありますように、来年は教員等による対象となる児童生徒の理解や研修パッケージの開発ですとか、実証研究を通じた実践授業の蓄積などが行われる予定で、まずは始まりますよという状況だろうと思います。
 また、ある新聞報道ではこれも大体同じようなことを言っているのですが、検討する主な支援策としては、1つは子供の能力、関心に合った柔軟な授業づくり、2つ目として不登校の子供の支援に取り組むNPOなどとの連携、あとは才能と障害を併せ持つ子供、これは2Eと言うんですかね、twice exceptiоnalと言うのですか、専門的に。こういった方への対応等の支援策が言及されておりまして、現在、つくば市が向き合う課題や進めている教育施策とも重なる部分ですとか関連性もあって、生きてくる部分もあるのかなと感じたところであります。
 最後に、このギフテッド支援に関して教育長の考えを伺って終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。

教育長:
 今、議員から御紹介いただきましたように、国の有識者会議も、今まだ、まとめの素案というところでしょうか、そこら辺を議論しているということで、まだまだ明確な方策というものは出てきてない、そういう中で、概算要求も足がかり的な部分を来年度やろうということになっているんだと思います。
 私自身も新採のときに赴任したのが竹園東小学校だったんですけれども、そこでコンピューターを活用した教材、子供たちが学習する教材をつくるという研究をしていたんですが、その研究のテーマが個に応じる、個というのは一人一人という意味の個に応じる、それから人と人との相互作用ということがメインテーマだったんですけれども、個に応じるということから、つまずいた子にどうするかという議論はよくされるんですけれども、そのときから私たちも、能力の高い子たちがもっと勉強したい、発展的に勉強したい、そういう子もいるということに非常に関心があって、その子たちのためにどう教材をつくるかということを研究したことも覚えています。
 その後もつくば市では、つくばスタイル科をはじめとしてICTの活用なども中心にしながら、より発展的に学ぶということも、ずっと研究してきたのではないかなと思っています。
 そもそも教育というのは、一人一人の持つ能力を最大限に伸ばすことが目的ですので、誰にでも同じことをやるとか、誰にも同じ答えを求めるとか、そういうことではないと思うんです。これは特別な子だけではなくて、全ての子供にそうしなければいけないと思いますし、教育大綱の理念というのも、そういうものでつくられていると思います。ですので、私も日頃から先生方には、同調を求めるような教育は、そういうことを中心とするような教育はもうやめようとか、同じことを一緒に学ぶことを求める授業だけではなくて、学びたいこと、やりたいことがどんどん学べるような授業をやっていこうと話はしています。
 昨日、小村議員の質問の際にもお答えしましたけれども、教員も児童生徒も学習に限らず特異な才能も含めて、児童生徒一人一人の多様をみんなが認める、そして、児童生徒がお互いに交流することで、そこで相互作用が起こってより高まっていく、そういう教育、学校づくりというのが私も理想だと考えておりますので、先ほど議員から紹介いただきました、文部科学省が考えているようなことをしっかり受け止めながら、つくば市ならではの教育というものをしっかり構築していきたいと思っています。

黒田健祐:
 力強い御答弁ありがとうございました。
 以上で私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

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