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平成29年12月定例会一般質問(空き家対策について/カラス対策について/スクールロイヤーについて)

【要旨】

1 空き家対策について
全国版空き家・空き地バンクの試運転が開始されたと思います。つくば市の今後の対応についてお聞かせください。
2 カラス対策について
朝、カラスがうるさいという声が寄せられています。つくば市として何か対策を講じることが可能かどうか伺います。
3 スクールロイヤーについて
文科省はいじめや保護者とのトラブルへの対応についてスクールロイヤーの仕組み作りを進めるため、来年度の概算要求にも予算を盛り込む予定であります。スクールロイヤーに関してつくば市の見解を伺います。


【会議録】

黒田健祐:
 5番議員、自民つくばクラブ・新しい風の黒田です。通告に従いまして一般質問を行います。
 一つ目でございます。空き家対策についてであります。
 空き家対策は、つくば市においても重要な課題であります。筑波地区、茎崎地区においては、空き家の課題はより大きいものと思いますが、つくば市全体を考えた場合も、空き家の問題は、今後、長期的に取り組んでいかなければならない課題であると考えます。10月31日の国交省の報道発表を見ますと、全国板空き家・空き地バンクの試運転が開始されたと思います。つくば市の今後の対応についてお聞かせください。
 2点目でございます。カラス対策についてであります。
 朝、カラスがうるさいという声が寄せられています。つくば市として、何か対策を講じることが可能かどうか伺います。
 3点目でございます。スクールロイヤーについて伺います。
 文科省は、いじめや保護者とのトラブルへの対応について、スクールロイヤーの仕組みづくりを進めるため、来年度の概算要求にも予算を盛り込む予定であります。スクールロイヤーに関してのつくば市の見解を伺います。
 以上、壇上からの質問になります。

建設部長:
 空き家対策についてお答えいたします。
 全国版空き家・空き地バンクにつきましては、全国の空き家、空き地情報を一元的に提供する目的に、平成29年10月31日より国交省の公募によって選定されました2事業者により、試行運用が開始されました。今年度は、国のモデル事業として実施されまして、試行運用の状況等を踏まえ、必要な改善を行った上で本格運用となります。現時点におきまして、全国で約200の自治体が参加しております。茨城県においては、笠間市、鹿嶋市、美浦村が参加しているとのことでございます。この全国版空き家・空き地バンクにつきましては、随時参加が可能とのことから、つくば市としましても、他自治体の動向を注視しながら、今後検討してまいりたいというふうに考えております。
 なお、つくば市におきましては、現在、空き家等のもたらす諸問題に総合的に対応するための空き家等対策計画の策定を進めており、計画の中で空き家等の利活用の促進を図るため、空き家バンク制度の活用を目指すこととしております。

生活環境部長:
 カラス対策につきましては、現在、茨城県が猟友会に依頼し、銃による駆除を行っております。平成28年度の実績といたしましては、茨城県全域で7,893羽駆除しており、つくば市では、付近に人家のない河川沿いなどの銃猟禁止区域外で538羽が駆除されております。学園中心地区は、鳥獣保護法により、茨城県が銃による駆除を禁止しております。しかし、市民からうるさいという苦情が寄せられておりますので、カラスの被害を減らすため、現在行われている銃猟禁止区域外での駆除を継続するよう、茨城県に要望してまいります。

教育局長:
 スクールロイヤーについてでございます。
 文部科学省では、平成30年度から、全国で約10カ所の教育委員会で事業を進め、効果を調べる予定でございます。いじめや保護者等とのトラブル等の課題について、弁護士に相談をし、法的なアドバイスを受けることや、教員向けの研修会を受けることで、学校管理及び生徒指導上の諸課題の解決策の一つであると考えております。文部科学省の取り組み状況や実際の学校への導入事例から、効果等を確認してまいりたいと考えております。

黒田健祐:
 それでは、1番目から二次質問をさせていただきます。
 つくば市においても、今後、空き家はふえていくことが予想をされると思います。前回の定例会においても、この空き家関連の質問があったかなと思います。その答弁見ますと、大体、今把握されているのが1,400軒ぐらいですか、空き家があって、そのうち677軒ですから、約700軒が倒壊のおそれ等がある特定空き家ということだろうと思います。そうすると、その半分が利活用可能な空き家としての母数なのかなと思います。ざっくりそういった理解でよろしいですか。活用できる空き家というのは、大体700軒ぐらいあるという。

建設部長:
 議員おっしゃるとおり、空き家については、現在、市が調査行いまして把握している軒数が1,439軒ございます。そのうち特定空き家候補としている空き家等が、今現在677戸でございますので、約800弱の空き家が存在しています。ですから、これについて、一応空き家バンクへの登録等を促進しているわけですが、なかなか今のところまだ進まない状況でございます。

黒田健祐:
 課題はそこら辺にあるのかなと思います。この空き家バンクの制度なんですけれども、その所有者ですね、貸し手、売り手というんですか、所有者と利用者、借り手と買い手と、あと自治体、この3者がどう結びつくかというのが、この空き家バンクのポイントなのかなと思います。
 今回の全国版の空き家バンクは、自治体ごとに設置されて、開示情報の項目が異なって、わかりづらい課題への解決を図るもの、要は一元化して、利用者の方に見やすく、情報を提供するというものであろうと思いますので、そういった借り手といいますか、利用者、こういった方々への訴求効果を高めるものだと思います。
 一方で、この空き家バンクの課題というのは、所有者の貸し手、売り手がなかなか広がらないというところが大きな課題なのかなと思います。数字を見ましても、11軒ぐらいですか、今、所有の登録というのが。全体の母数を考えると、2%にも行かないような数字なので、そこら辺の掘り下げというのが課題なのかと思いますけれども、そこら辺、どう認識されて、それを行うというところ、行政のほうでお考えがあればお聞かせください。

建設部長:
 この空き家バンクへの登録に関しまして、市のホームページ、それから独自のパンフレット等を作成しまして、制度の周知を図っているところでございますが、議員もおっしゃるとおり、なかなかそのバンクへの登録が進まないというような状況でございます。
 現在、先ほど議員もおっしゃいましたけれども、バンク制度の登録者が10軒でございます。逆に、その利用登録をされている方が34軒ほどございます。ですから、登録者よりもその利用登録のほうが上回っているというような今、状況でございまして、そのうちの1軒が交渉中という現状でございます。これらを踏まえまして、今後、そのバンク制度に関しまして、ご協力をいただいています公益財団法人茨城県宅地建物取引業協会土浦・つくば支部、こちらと連携をして、今バンク制度を進めているわけですが、今後、これらとのまた連携によりまして、市民への空き家バンク制度の周知、それから、啓発に努めて、登録軒数をふやしていきたいというふうに考えているところでございます。

黒田健祐:
 今、10軒と、貸せるものが10軒で、利用したいというのが34軒登録あるということで、この全国版の空き家バンクというのは、利用者側のほうですよね、そちらの利便性を改善するものなので、これはまだこれからつくば市のほうは検討されていくというところなんでしょうけれども、これをやると、利用者数ですね、この伸びというのが、多分大きくなってくると思いますので、そうすると、貸す物件をいかに確保していくかというところを重点的に手をつけていかないといけないと思いますので、ぜひとも、大変かとは思いますけれども、担当部署としても推し進めていただきたいと思います。人が住まなくなれば、家が痛んでいきますし、資産価値も下がっていきますし、特定空き家にもなって、地域の活力というのも削がれていくと思いますので、ぜひとも、大変な課題かとは思いますけれども、進めていただきたいということを強く要望して、この質問は終わりにさせていただきます。ありがとうございます。
 カラス対策についてなんですけれども、要望をちょっとさせていただければと思います。
 今回は、農作物に与える被害ではなくて、人の住環境、そういったアメニティーを害するという住民の方からの訴えということですね。今、鳥獣被害防止計画ですか、パブリックコメントも終わってしまってはいますけれども、つくられていると思います。あれは、農林水産業の被害に対して、どうするかという趣旨のものだと思いますが、ほかの自治体のものを見ると、多くの自治体でも、カラスとか入れているのが見てとれます。
 今回は、経済部長のほうにはちょっと通告していないので、質問はしないんですけれども、今回、計画の対象として入れるのが妥当かどうか。調査は検討してもらいたいというのがあります。カラスの農作物への食害と、人間の住環境への被害を与える両方の主体であるわけですね。つくば市において、個体数を減らすことで、これは農林関係で利益が回るのであれば、そこのところの利益というのは一致するのかなと思いますので、そういった観点からご検討いただければと思います。
 なかなかカラス対策といっても難しいと思います、これは。個体数を減らすのは、努力、捕獲も538羽行っていいるということですので、これは継続していただきたいと思います。
 今回、私が住んでいる地域の方と、あと、中心部にお住まいの方からも、夏ごろいただいた声でございまして、都市化によってのごみなども豊富にありますし、つくばは緑も一定程度あるので、カラスにとっては住みやすいのかなと。ごみを食べられないようにするとか、えさを減らせば、それが個体数を減らすことにつながると思いますので、そういった食い荒らされないような努力とかも、大変難しい問題かとは思いますけれども、ぜひとも行政の担当課の皆様には、こういった声もあるというのをご理解いただきまして、対策の継続と研究を行っていただければと思いますので、要望で終わりたいと思います。
 スクールロイヤーに関して、こちらも要望で終わりたいと思います。ご答弁ありがとうございます。
 この制度ですが、まだ全国でも取り組みは少ないと思います。国のほうも力を入れて、いじめ問題などの学校現場の問題に関して、法的な光を当て、改善を図る制度なのかと思います。期待される役割としては、一つはいじめの予防教育で、もう一つは法律相談、法令に基づく対応等が上げられると思います。
 いじめの予防教育というのは、人権の大切さや、いじめの加害者が刑事、民事上の責任を問われるということを伝える授業や教材の開発に携わることを期待されるものだと思います。この対象は、生徒でありまして、昨日は、同僚議員から道徳教育を通してという話がありましたが、これは法的観点から、刑事罰や民事上の賠償責任、そういったことを子供たちに教え、いじめを抑制する効果を目指すものであろうと理解できます。
 もう1点は、法律相談。これらの教員と保護者間のトラブルが対象になろうかと思います。
 特に、この制度導入の背景には、いじめの問題があって、その対応に際して、教育現場に法的な視点を入れることで、教員と保護者間のトラブルを未然に防いで、子供たちの利益を守るということにつながるという期待もあろうかと思います。教員の方々の負担軽減、あと、教員と保護者間の潤滑油となって、トラブル防止の期待もありますし、転ばぬ先のつえということで、つくば市でも現場の方々の声を聞いて、ぜひとも先進事例、研究してきていただいて、ご検討をしていただきたいと要望をさせていただいて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

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