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決意新たに

明日が告示日となります。

あっという間の4年間だった。前回の選挙では現市長を痛烈に批判し当選させて頂いた。反政権、その立場で議場にあがらさせ頂いたという気概、2700票以上の票の信託の重み、対市長という私を支持して頂いた方々への想いが常にあったし、その事が私の存在理由だったし、その立場で議会に臨むのが私の政治家としての責務であり義務であった。

一人会派での出発だった。「逆風からのスタートだよ。」「つぶされるぞ。」当初は様々な声があった。先輩議員からのアドバイスや周りの議員の振る舞いを見ながら議員としての在り方を学んでいった。議事録や行政資料も読み込んだ。「他人の議事録を読むなんてめずらしいね」政治関係者からそんなことも言われた。それしか無かった。他自治体の若手市議の人たちとも交流をしながら若手議員の存在意義や苦悩やその各議員の想いに触れた。地方自治に関する研修にも積極的に参加した。それは苦痛ではなくまちづくりに関われているという純粋な喜びであった。

あるまちづくりの団体にも心ある先輩議員の紹介で入会することができた。「あんなやつ入れるな」という声があるなか私に気を使って接してくれたメンバーには感謝している。10回会うより1回の食事、10回の食事より1回飲みに行け。素直に笑顔でその輪にもう一度戻りたいと思っている。

この4年の任期の間に総合運動公園整備計画が持ち上がった。住民投票に展開し結果は反対多数で現政権の退陣の大きな要因になった。総合運動公園事業計画に対し行政との議論の中で図らずも財政であったりまちづくりであったり様々な関連する知識を身に着けることが出来たと思う。かなりの資料を読み込んだし、人々のあらゆる意見にも神経を尖らせて聞いていた。反対のための反対ではなく、正々堂々この案件に向き合ってきたつもりだ。

自民系の会派と合流をした。数は力。議会の鉄則だ。反政権であるため私の政治的立場を考えれば自然な流だった。情報量が増える。具体的には記さないが政治的な情報量というのは一人会派とは全然違った。会派×会派。運動公園反対の論陣を敷き住民投票ではNOという意思表示を行った。結局賛成派で戦っていたのは市原市長一人だけだったと思うし、その姿は政治家だった。

我々は野党連合と批判される。正鵠を射た批判である。しかしながらつくば市の政治の変遷を考えれば、そして未来のつくば市の為にこの道は必然であると思う。今までは市長と市長派とよばれるイエスマン議会がつくば市政だった。ほぼ一枚岩の議会にその市長権限は補完され大した議論もなく原案可決が繰り返され、見えない政治闘争の結果頭が変わるという住民からは程遠いものであったと思う。住民投票運動が議会に与えた影響は大きい。立場が違う者同士が一つの結論に達するという事、またその事案で結論が分かれたとしてもその後対話する関係を保てるかどうかというのは真摯な議論を通してしかない。立場は違えどその姿勢を保持する同僚議員には敬意を払っている。

議会は民意の鏡だからこそ多様な意見がぶつかりあう事が重要なのであり行政の追認機関ではない。そういった意味で野党連合という批判は新しい議会の在り方を示すつくば市にとっては良い兆候だと思う。議会改革が全国的にはやっているがこっちの方がよっぽど改革的だ。もちろん全議員が住民の幸福を念とし活動するわけだからそれが前提であり全議員が存在しているわけだから知恵を各々の立場で出し合わなければならない。議決は合議の結論なのだから。

当時の選挙に関わった人たちへ
多大な支援と政治の厳しさを経験させてくれた事に感謝しております。拙い政治家としての歩みではありましたが見守って頂きありがとうございました。
親族含め家族には大きな負担をかけましたね。私のわがままに付き合ってくれてありがとう。友人にも白い目で見られましたね。「市議会議員って何?」とか「政治家?」とか。つくば市の為に多様な意見に耳を傾け行政サイドや議員と議論をし「判断」をすることの重さを感じつつかつ情熱を傾けられた4年間でした。こんなエキサイティングな仕事はないと思います。

そして白川君。政治の世界に入るきっかけを作ってくれて感謝しています。いろんな人に出会いましたね。志半ばに去っていった人々、まだまだあがいている人たち、世の中を変えたいという想いを私も抱き参戦させて頂きました。ありがとう。いつの間にかその思いは地元の地方自治に向いてしまいましたがそれはそれですね。

いよいよ選挙戦が始まります。決意新たに情熱を身にまとい駆け抜ける所存です。

つくば市議会議員
黒田健祐

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