ブログ

令和2年9月定例会一般質問(出産環境について/職員の働き方について)

【要旨】

1 出産環境について
つくば市の出産環境についてお伺いします。
(1)現状・これまでの取組
(2)課題・今後の取組
2 職員の働き方について
市長公約の「1.徹底した行政改革」の中で市長が掲げられている、“事業No.10 自ら動く職員となるためのリーダーシップ開発プログラム導入”とありますが、その成果と課題について伺います。


【会議録】

黒田健祐:
 5番議員、自民つくばクラブ・新しい風の黒田でございます。
 それでは通告に従いまして一般質問を行います。
 1点目であります。つくば市の出産環境についてお伺いいたします。
 この間、私のところにも、つくば市内で産みたかったが、市外で出産をしたという声が間接的にも複数伝わってきておりました。また、第2期つくば市戦略プランにおいても、課題・ボトルネックとして、市内で出産できる医療機関が少ないことも課題ですと言及されており、個別施策の指標としても、市外出産をした理由が「市内で予約が取れなかった」方の割合を減少させますとピックアップされております。つくば市未来構想の人口ビジョンの人口の将来展望の上方修正及び人口ピークを遅らせることの論拠としても、自然増に関しての積極的な政策展開に言及されております。
 また、市が2015年に実施した将来の希望出生数が2.05人となっていることから、国の示す人口置換水準2.1に準拠し、合計特殊出生率を2030年に1.8人、2040年に2.1人に向上すると仮定して、新たな人口ビジョンも推計されており、子供を産み育てたいとする環境をよりよいものとしていくことは、つくば市にとって大変重要な点であります。
 以上から、下記お伺いをいたします。
 (1)現状とこれまでの取組。
 (2)課題と今後の取組であります。
 2点目であります。
 2 職員の働き方について伺います。
 市長公約、1、徹底した行政改革の中で掲げられている事業ナンバー10、自ら動く職員となるためのリーダーシップ開発プログラム導入とありますが、その成果と課題について伺います。
 以上、壇上からの質問になります。

保健福祉部長:
 市内には3か所の産科医療機関があり、昨年度のあかちゃん訪問による産婦2,243人の調査結果によると、約60%、1,338人が市内の医療機関で出産しており、つくば市を除く県内の医療機関は約26%、県外は約14%となっています。
 市民の安全で安心な出産の場を安定的に提供するため、平成25年度から筑波大学附属病院内につくば市バースセンターを開設し、昨年は73人が出産しています。また、出産環境の充実に向けて、平成30年度には産婦人科施設開設支援事業助成金制度を設け、昨年度は茨城県産婦人科医会や筑波大学附属病院産科、婦人科へ産科医療機関開設の働きかけを行い、相談はありましたが最終的な申請はありませんでした。
 昨年度の産婦へのアンケートでは、市内で出産を希望したができなかった方が56人いました。妊婦が希望する出産場所を確保できるよう、引き続き産婦人科施設開設支援事業助成金制度の周知を図るとともに、つくば市バースセンターが身近なものとして、より多くの方に利用していただけるよう、さらに周知を強化いたします。

総務部長:
 市長公約の自ら動く職員となるためのリーダーシップ開発プログラム導入については、金子議員にもお答えしたとおり、平成29年度から新任課長を対象としたリーダーシップ能力開発研修を実施しています。また、平成30年度には厳しい環境の中でも成果を生み出せるリーダーを育成するため、国外の社会的企業やNGOに職員を派遣し、社会的課題の解決に取り組む海外派遣研修等も実施しました。
 リーダーシップ能力開発研修後のアンケートでは、研修により部下の育成力や責任感が向上したなどの結果が得られていることから、研修による一定の成果が現れていると評価しています。
 ただし、人材の育成には時間がかかりますので、長期的な視野に立って継続的な研修の実施が重要であると考えています。

黒田健祐:
 それでは順次、何点か二次質問をさせていただければと思います。
 まずは、出産環境についてであります。
 先ほど御答弁の中で、市内で出産を希望したができなかった方が56名いましたとありますが、その経年変化お知らせいただければと思います。

保健福祉部長:
 市内で出産を希望しましたが、できなかった方の経年的な推移ですが、あかちゃん訪問でのアンケートでは、平成29年度が76人、平成30年度が50人、令和元年度が56人となっております。

黒田健祐:
 3か年だけの、今、御答弁だったと思うのですけれども、ここ6年ぐらいを見ますと、結構経年変化としては減っているのかなという印象を受けております。
 その理由はどういうものか、どういうものと考察されているか御答弁いただければと思います。

保健福祉部長:
 妊婦が出産を希望する産科医療機関の御努力によりまして、取扱い分娩数が年々増えていることが、その要因かと思われます。そういったことから、減っているのではないかと考えております。

黒田健祐:
 この少子化の中にあって、つくば市は人口が増えておりますし、ここの部分というのは大変大切な部分だろうと思っております。
 それでもう1点伺いたいのですが、子供を安心して産み育てられる環境整備の主要プロジェクトでも、出産環境の整備に言及されております。今後の予定等あればお聞かせください。

保健福祉部長:
 つくば市としましては、妊産婦を受け入れることができる余力がある市内の産科医療機関は把握はしておりますが、特定の医療機関名を出すことは難しいため、市としては、つくば市バースセンターを引き続き周知していきたいと考えております。

黒田健祐:
 バースセンターは、今、3床ほどだろうかと思いますが、今後増やす予定とかというのはございますでしょうか。

保健福祉部長:
 今年の秋から、筑波大学附属病院の改修工事が始まる予定となっております。その中でバースセンターのベッド数についても増床されるということになっております。

黒田健祐:
 それは今後の予定ということだろうと思います。直近で現在3か所、バースセンターを含めると4か所あるかと思いますが、具体的にはどこが受入れの余力があるかとか、把握されていますでしょうか。また、余力がある場合、市で周知PRなどが可能かどうか、そういったことを担当課としてどのように考えているか御答弁いただければと思います。

保健福祉部長:
 個別的にどちらに受入れの余力があるかどうかは特定の医療機関名でございますので、それはお控えさせていただきまして、先ほども申しましたが、市としてはつくば市バースセンター、これの周知について引き続き行っていきたいと考えております。

黒田健祐:
 引き続き、自然増を達成していく重要なファクターの一つでありますので、市民の要求に応えられるよう要望して終わりたいと思います。
 次の職員の働き方について、最後、要望で終わりたいと思います。
 御答弁ありがとうございました。
 先日、とある市の市長の講演を聞く機会がございまして、その中で行政をマネジメント業務とクリエイティブ業務という形で区切ると、クリエイティブ業務の割合が各自治体、年々高まってきているような趣旨のお話がございました。
 つくば市は、まさにこの間、様々な新しい企画を実行しております。それらは大きく成功するものもあれば、時間がかかるもの、失敗してしまうかもしれませんが、やらなければならないもの、様々あると思います。実際にやってみて何が当たるか分かりませんし、その効果の検証と繰り返しが、まちの活性化には大切なのではないかと改めて感じているところでございます。
 ぜひともそういった業務にリーダーシップを発揮できるような人材の育成、職員の質の向上に取り組んでいっていただきたいことをお願いして、質問を終わりたいと思います。

TOP OF PAGE